arlberg

アールベルク

オーストリアが世界に誇るアルペンスキー発祥の地
新ゴンドラで生まれ変わった
サンアントン&サンクリフトフ

ARLBERG アールベルク

アルペンスキー発祥の地、アールベルク。スキーの歴史や文化が息づくアルペンスキー発祥の地、サンアントン、スキーヤーなら一度は訪れるべきスキーリゾートです。
サンアントンエリアからツールス&レッヒまで繋がり広大なスキーサーカスが体験できます。

新しくなったアールベルク

新しくなったアールベルク

スチューベンからツールスに繋がるフリクセンバーンゴンドラの新設により、従来バスやタクシーで移動していたツールスやレッヒに楽にアクセスできるようになりました。アルボナエリアへも繋がりコースの選択肢が広がりました。サンアントン、あるいはサンクリフトフからスタートするツールス、レッヒ、そしてシュルッケン&ヴァルスまで7つのエリア、世界屈指のアールベルクスキーサファリは、以前サンアントンを滑られた方も新しい発見があります。

サンアントンエリア

サンアントンエリア

アールベルグは初級から上級まで楽しめるコースレイアウトが特徴です。ガルツィックエリアではゴンドラで街から一気に標高2000mへ。上級者の方は名物「カンダハー」コースに挑戦してください。カパルエリアでも山頂からのブラックコースをはじめ様々なレベルの方が楽しめます。レンドルエリアからはサンアントンまでのロング滑走もお薦め。サンアントンを訪れたらヴァルーガ展望台(2811m)からの360度のパノラマは必見です。

レッヒ・ツールスエリア

レッヒ・ツールスエリア

王族、セレブが訪れる高級リゾート・レッヒ。街のショップやゲレンデレストランにも高級感漂う雰囲気が感じられます。スキーエリアは中級までのコースが中心で開放的な景観の中ゆったりとしたスキーをお楽しみください。ツールス上部では猛々しい岩峰が織り成す山岳風景と抜群の雪質が魅力。ゼーコプフ周辺ではロングコースやオフピステも充実です。レッヒ、ツールスエリアを一回りするホワイトリンクにも挑戦してみてください。

アールベルク MAP

スキー場 DATA

  • スキーパス 6日
    275ユーロ
  • シニア料金

    237ユーロ(65歳以上)
    127ユーロ(75歳以上)

  • リフト・ゴンドラ数
    127 基
  • コース総延長距離
    305 km
  • 最大標高差
    1507 m

コースレベル

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

コースレイアウト

ホテル・グリースホフ

ホテル・グリースホフ

ゆったりとしたお部屋、広々としたラウンジでお寛ぎください。プール・ジャグジー・サウナなど設備も充実します。

arlberg のおすすめポイント

アルペンスキー発祥の地、アールベルク

アールベルクスキーエリアと言えば、オーストリア、アルペンスキー発祥の地としてハンネス・シュナイダーのアールベルクスキー技術とともに現在の日本スキーの発展に大きな影響を与えた非常に有名なスキーエリア。氷河に削られた地形がいくつもの素晴らしいコースレイアウトを作り出しています。サンアントンからツールス、レッヒ、ヴァルスへのアクセスが可能となり、名物ホワイトリング周遊コースは滑り応え満点、ぜひ、チャレンジしてください!

SKIERS VOICE(スキーヤーズ ボイス)

  • アールベルク 大満足のサンアントン

    大満足のサンアントン

    近代スキーの発祥の地であり、スキーヤー憧れの地でもあるオーストリア・サンアントンへのスキーツアーに8名で参加しました。アルプスの絶景は勿論、コースの長さ・幅・標高差・コースの仕上がり・レベル設定も日本国内より全て上で、夢のような色々なバーンをとにかく多く滑走させて頂き大満足です。長野県野沢温泉村と長く交流のあるサンアントン村長との交流で旅は一層盛り上がり忘れられないツアーになりました。感謝感激!

    甘楽スキー連盟の皆様(群馬県)

「世界の雪の絶景」 アールベルク

チロルの3大氷塊をめぐる 魅惑の氷河の街道

ヨーロッパアルプスの東部に位置するオーストリア・チロルの山岳地帯。その特徴は、中央アルプスのスイスやフランスとは違い、氷河を抱く標高2、000〜3、000㍍級の山々が、調和の取れた地形で続くことだ。何回かの氷河期に形成された氷河が、間氷期に比較的緩やかに流れたためにやさしい地形が造成された。その上に幾重にも堆積した地質がやさしいメドウ(牧草地)を作り、そこに雪が積もることで氷河エリアからメドウへと穏やかに変化する風景が醸成された。そして、そのいくつもの山々を渓谷をまたいで縦走するというチロルならではのスキースタイルが可能になった。ヨーロッパアルプスのなかでも屈指の壮大な滑走距離をかせげる地形と斜面構成を、長い時間の経過のなかで、自然が腕によりをかけて造ってくれたのであろう。

スキーでも、トレッキングでもよく「オーストリアはどうなのか?」と聞かれるが、それに答えるのは非常にむずかしい。マッターホルンやモン・ブランという誰にもわかりやすい名峰のあるツェルマット(スイス)やシャモニー(フランス)とは違い、山としては、オーストリアの最高峰グロースグロックナー(3、798㍍)やキッツシュタインホルン(3、203㍍)ぐらいしか日本では知られていないのが事実だろう。しかし、オーストリアにはそれ以外にも、チロル州のヴィルドシュピッツ(3、774㍍)、ヴィルドカイザー(2、975㍍)、ザルツブルグ州とシュタイヤーマルク州にそびえるダハシュタイン(2、995㍍)など、ヨーロッパで人気の名峰がたくさんある。

夏なら氷河を抱く山岳風景と、高山植物が咲き乱れる緑まばゆいメドウ、そして、点在する湖沼やゆったりとした空気が流れるチロルならではの山村などが、訪れた人々を魅了してくれる。冬なら、周辺の国々から多くのスキーヤーが訪れるスキー王国ならではの活気のある雰囲気を味わえる。スキーリゾートには行き届いた設備がそろい、一般のスキーヤーも、スキー教師たちも、優雅ながら技術に真摯に向き合っているオーストリア独特の緊張感を感じることができる。最近では保温設備やフードつきの8人乗りリフトが一般的になり、天候が悪くなったときでも、快適にスキーを楽しめるようになっているのもうれしいところだ。スキーエリアのなかには、冷えた身体を暖めたり、食事をしたり、アプレスキーを楽しめる山小屋が点在し、そこに集う人々がおおいに盛り上がるのもオーストリアスキーならではの風景だろう。

チロル地方の地図

チロル地方の地図

オーストリアを代表するスキーリゾートの多くが、このチロルを中心に点在している。アルペンスキー発祥の地、サンアントンはあまりにも有名な存在。 サンクリストフには、数多くの優秀なスキー教師を育成し、日本のスキー界にも多大な影響を与えたかつてのブンデス・シュポルトハイム(国立スキー学校、現オーストリア・スキーアカデミー・サンクリストフ校)があり、そういう意味でもアルペンスキーの聖地と言えるだろう。 隣接するフォア・アールベルグ州に入るとすぐに高級リゾート、レッヒがあり、さらにツールスを含め、広大なアールベルグスキーエリアを構成している。ヴァルーガ峰(2、880㍍)を中心に広がるアールベルグエリアには、すばらしいスキーコースが待っている。

また、サンアントンから数10㌔東に位置するエッツタールには、毎年、アルペンスキー・ワールドカップの開幕戦が行なわれるゼルデンがあり、豊富な積雪量と雪質のよさで高い人気を誇っている。さらに東に進めば、スチューバイタール氷河スキーエリアがあり、チロル州の東側には、サンアントンと並ぶ人気スキーエリア、キッツビューエルが。オーストリアのなかでもスキーの盛んなエリアと言えるチロルでは、数々のスキーリゾートが、多彩な個性あふれるゲレンデでスキーヤーを迎えてくれるだろう。

オーストリア人にも知られていない 手つかずのオフピステルートをめぐる

トゥクサタールを象徴する山、オルペラールからシュミルンへ。もしも新しい雪に恵まれたなら、それは至上のスキー体験になるだろう

トゥクサタールを象徴する山、オルペラールからシュミルンへ。もしも新しい雪に恵まれたなら、それは至上のスキー体験になるだろう

チロルに限らず、オーストリアのスキーリゾートはどこもすばらしい。だが、生涯で一度は見たい風景とそれを楽しめるスキーコースとして今回ぜひとも紹介したいのは、オーストリアアルプスの「氷河の街道」とも言うべきオフピステルートと、その周辺の自然と山村が織り成す風景だ。

北イタリアのドロミテ地方からオーストリアのチロル地方へと山岳エリアで国境が変わっていくあたり、まさに3、000㍍級のオーストリアアルプスのまっただなかにチロルの3大氷河山塊と言われるスチューバイタール、エッツタール、ツィラータールが広がる。アルプス東部の緩やかな氷河の浸食と造山活動によって造り出されたそれらの渓谷(タール)は、スキー滑走に最適な広大なスロープ。それぞれの渓谷には氷河を抱くスキー場があり、オーストリアアルプスの景観を楽しめるが、その周囲をとり巻く広大な山塊のなかにこそ、いち押しのすばらしい風景との出会いがある。そこへのエントリーもきつい山岳スキーではなく、長くても1時間30分程度の景色を楽しみながらの登行で充分。それだけの労力で、 ロングディスタンス滑走に最適なルートが広がり、スキー場の喧噪とはまったく離れた、大自然が織り成す真っ白な別世界への扉が開かれる。他国では絶対に体験できないこの絶景オフピステルートは、オーストリア人にもほとんど知られることがなく、ありのままの姿で存在し続けている。そこは、ごく限られた一部のスキーヤーだけが体験できる至福のスキーが待つ秘密のエリアと言えるだろう。

スチューバイタール〜 エッツタール・エッツ村へ

シュルツター氷河に広がる静謐な世界。晴れ渡った空と白い岩峰、どこまでも続く斜面のなかにいるのは自分たちだけという特別な時間が流れる

シュルツター氷河に広がる静謐な世界。晴れ渡った空と白い岩峰、どこまでも続く斜面のなかにいるのは自分たちだけという特別な時間が流れる

スチューバイ氷河スキー場からシールをつけて西側の境界線となるコルへ。ゴンドラを横に眺めながらの約1時間の登行中も、周囲にはアルプスの絶景が広がっている。リッジ(尾根)を越えて誰もいないシュルツター氷河へ。そこがアンヴェルガーヒュッテ(2、135㍍)を経由してエッツタールのグリースまで、約20㌔のロングスキー滑走が始まる場所だ。

スチューバイ氷河周辺では、トップ・オブ・チロルの展望台(3、210㍍)からチロルの最高峰、ヴィルドシュピッツ(3、770㍍)やツーカーヒュートル(3、507㍍)などの名峰を望むことができる。晴れた日なら南西側にドロミテ山群のサッソルンゴ(3、181㍍)やカテナッツォ山群、マルモラーダ(3、342㍍)の姿を遠望することも。もしも降雪に恵まれたなら、極上のオフピステ滑走をスチューバイタール側で数本楽しんでからシュルツター氷河へ滑り込むこともできる。
 シュルツター氷河に入れば、そこには大滑走ルートとなる大雪原が広がる。振り返ればスチューバイ氷河のオフピステエリアにも感動的な景色があるが、シュルツター氷河で出会えるのは、まさにオーストリアスキーの新世界。誰もが否応なしに感動させられるだろう。誰もいない斜面を囲む360度の絶景。そんな至福のスキーイングをアンヴェルガーヒュッテまで楽しむのは、最高の喜びだ。

アンヴェルガーヒュッテで、名物のダンプリングスープやチロラーグリュステルに舌鼓を打ち、自分たちが滑ってきた斜面を振り返れば、古代ローマから中世へと受け継がれてきた氷河の街道に思いがいたるだろう。

アンヴェルガーヒュッテからは、ローデル(ソリ)のルートに沿ってチロルのもうひとつの大谷、エッツタールの入り口にあるエッツ村へ。スチューバイタールの最奥、ムッターベルグからエッツ村への縦走は、チロルの静かな村で終わる。

スチューバイタール〜 エッツタール・ゼルデンへ

何層にも積み重ねられた氷河の層。蒼く輝くその様は、氷河独特のもの。いつまでも見飽きることのない不思議な魅力が感じられる

何層にも積み重ねられた氷河の層。蒼く輝くその様は、氷河独特のもの。いつまでも見飽きることのない不思議な魅力が感じられる

スチューバイ氷河スキー場から南西にスチューバイ氷河を巻きながらエッツタールの中心地、ゼルデンへと滑り込む約10㌔のルートもすばらしい。このルートの魅力は、スチューバイ氷河の南側の絶景を存分に堪能できること。山頂付近から南側のオフピステへ滑り込んでいくと、途中から開けた大斜面が出現。その急激な地形の変化にエッツタール山塊の広さを実感できる。平地にいたると夏の家畜小屋や古民家が現われ、その間をシールをつけて歩いていると、チロルの山あいの小さな村の生活を感じることができる。あとは夏の林道を滑り降りていくだけ。車や人々の喧噪が耳に入ってきたら、もうゼルデンへ到着だ。スチューバイタールからエッツタールへと続くオーストリアアルプスの連続性の高さを実感できるだろう。

ゼルデンの街に到着したら、ゼルデンアリーナスキー場でゲレンデを楽しむのもよし、さらにレッテンバッハ氷河からピッツタール氷河へとツアースキーを続けるのもよし。もうひとつのオーストリアスキーとは、まさにチロルの3つの大渓谷を滑り渡るスケールの大きなスキーであり、その間に出会う数々の絶景、静寂、秘境、そしてなぜか懐かしく感じる風景に心奪われる旅なのである。

トゥクサタール〜 シュミルン村へ

インスブルックから東へ30分ほど高速を走るとイエンバッハへ到着。そこから約30㌔南に延びるツィラータールは、マイヤーホーフェンへと続く。そして、マイヤーホーフェンから南西へと続くトゥクサタールはイタリア国境にそびえ立つ山、シュラマッヒャーでその役目を終える。ヒンタートウクス氷河をはじめ、ベックス氷河、シュワルツ氷河からなるツィラータールアルペンは、チロルが誇るもうひとつの山塊。そして、このトゥクサタールの象徴的な山、オルペラール(3、100㍍)からチロルの山村の面影が強いシュミルンまでの約8㌔のルートは、数々の経験のなかでも貴重で極上なツアールートシーンのひとつだ。

ヒンタートウクスのゲレンデからすぐにアクセスできるので、シール着用の登行の必要はない。だが、オルペラールの南側に広がる斜面はまさに広大で、降雪に恵まれればヘリスキーと変わらない極上のスキーイングが待っている。ただし南斜面のため、それが可能なのは午前中の限られた時間。午後になると雪崩の危険もあるうえ、サンクラストした難斜面にすっかり姿を変えてしまうのも秘密感を高める。

広大な斜面を滑り降りていくと、変化に富んだ地形が次々と現われる。大きくうねった氷河が削り出した渓谷地形を南西に向けての縦走。誰ひとりいない眺望がすばらしいこのルートは、ヒンタートウクス氷河スキー場から簡単にアクセスできるとは想像もつかないシークレットルート。ヒンタートウクスをたくさんのスキーヤーが滑っているときでも、この南斜面に滑り込むスキーヤーは見たことがないぐらいシークレット度は高い。極上のスキーを楽しみながら標高を下げていくと、凍った川にたどり着く。その川沿いに下っていけば、インスブルックから南に延びるヴィップタールの支谷がツィラータールアルペンへと向かう村、シュミルンに到着する。

チロルを南北に何本も走る渓谷。山から山へ、その渓谷を滑り渡ることで、スキーリゾートでは体験することのできない大滑走と、ありのままの自然が織り成す美しい景色を楽しむことができる。それは、スキー王国、オーストリアの新しい魅力に触れる旅となるだろう。

オーストリアエリアのほかのスキー場