chamonix

シャモニー

ヨーロッパアルプス最高峰
モンブラン山群の麓
世界的な山岳リゾート シャモニー

CHAMONIX シャモニー

ジュネーブ空港から約1時間半でモンブラン山麓のシャモニーに到着です。世界的な山岳リゾートとして有名なこの街は、山岳用品を取り扱う専門店やレストラン、ギフトショップが立ち並びアフタースキーの散策も楽しめます。
シャモニーを拠点に周辺のスキーエリアで様々なコースの滑走とモンブラン山群の風景をお楽しみください。オフピステ派の方は岩峰と氷河の絶景が広がるヴァレーブランシュ氷河スキーへの挑戦も可能です。

シャモニーエリアを5日間

CHAMONIX

初日はシャモニーの街から延びるゴンドラに乗ってブレバン・フレジェールのエリアへ。足慣らしの滑りをしながらモンブラン山群の風景を楽しみます。
その後、氷河エリアがあり滑り応えのあるロニオン・グランモンテやモンブラントンネルを越えてイタリア側のクールマイユールなど日替わりで各スキーエリアへ。
様々なスキーコースはもちろん、角度によって表情を変えるモンブランをお楽しみください。

ロニオン・グランモンテ

ロニオン・グランモンテ

ロニオン・グラモンテは世界中を見ても珍しい上部と下部2つのスキーエリアで構成される最大規模のスキーエリアで、滑り応えは十分です。エギュベルテやドリュといった切り立った岩峰に迫ります。ゲレンデ上部の氷河沿いのコースなどオフピステ好きの方も楽しめるレイアウトが特徴です。標高差2000mを誇る山頂展望台グランモンテからの大斜面は名物コースです。針峰群のピークとなるドリュとヴェルトが迫ってくる景観に圧倒されます。

ヴァレーブランシュ

ヴァレーブランシュ

エギュ・ド・ミディ展望台から一歩踏み出せば、スキー場とは別世界の自然のままの斜面が広がります。全長約20kmの氷河大滑降は世界を代表する氷河スキールートです。滑走時期が限られ、山岳ガイドの同行が必要となります。モンブラン、ダンデュジュアン、ドリュといった数々の名峰の中を滑ります。
パウダー、クラスト、コブ斜面など様々な斜面をお楽しみください。人生で一度は体験していただく価値があります。

CHAMONIX MAP

スキー場 DATA

  • スキーパス 5日
    282ユーロ
  • シニア料金

    239.7ユーロ(65歳以上)
    141ユーロ(80歳以上)

  • リフト・ゴンドラ数
    89 基
  • コース総延長距離
    215 km
  • 最大標高差
    2058 m

コースレベル

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

コースレイアウト

ホテルプリオレ

ホテルプリオレ

お部屋からはモンブランを望み、メインストリートまですぐの好立地に建つ3星ホテルです。

SKIERS VOICE(スキーヤーズ ボイス)

  • シャモニー 感動と興奮のシャモニー新婚旅行

    感動と興奮のシャモニー新婚旅行

    新婚旅行で、シャモニーのスキーツアーに参加しました。現地のスタッフに案内してもらい、慣れない海外でも不安なく毎日スキーを楽しむことができました。中でも特に印象に残っているのはオプションでつけたヴァレーブランシュ氷河スキーです。氷河スキーでは、整備されたゲレンデとは違い、自然なままの斜面を滑りました。今回、日本では味わえない感動と興奮を経験し、また違うエリアのスキーツアーに参加したいと思いました。

    及川 達也様、緑様(愛知県)

「世界の雪の絶景」 シャモニー

アルピニズムの発信基地 シャモニーの大自然を堪能する

いつかは訪れたい海外のスキーリゾートとして絶対に欠かせない場所のひとつが、シャモニー・モンブランだ。マッターホルン初登頂から150周年を経たツェルマットも、シャモニーをベースに活躍するガイド協会を抜きにして語ることはできない。モンブラン初登頂に成功したジャック・パルマとミッシェル・パッカール、シャモニーの街の中心に立つふたりの銅像が指さす頂こそ、ヨーロッパ最高峰モンブラン(4、810㍍)である。

シャモニー・モンブラン

シャモニー・モンブラン

ヨーロッパアルピニズムの 伝統的な発信基地、シャモニー・モンブラン

18世紀から19世紀にかけての近代アルピニズムの夜明けと言われる時代は、氷河を抱く4、000㍍級の高山のいくつもが、各国の威信をかけて制覇されていった時代。1821年7月24日に設立されたシャモニーガイド協会が、その草分けといっても過言ではないだろう。モンブラン山群をはじめ、ヨーロッパアルプスの難関ルートは、シャモニー出身の山岳ガイドたちによって克服され、いくつもの登頂ルートが構築されたのである。

現在はピーク時に約260名ものセルフエンプロイー(独立採算契約ガイド)が所属。モンブラン山群の登山、フランス、スイス、イタリアの3カ国をトレッキングや山岳スキーで周回するツアー、山麓でのトレッキング、バックカントリースキー、そして山岳スキーヤーなら誰でも一度は挑戦したいオートルート、ヴァレー・ブランシュ氷河滑降などをガイドしている。スキーヤー、アルピニスト、そしてハイカーのあこがれとチャレンジスピリットをかき立てる地として、シャモニー・モンブランは永遠にあり続けるに違いない。

日本への影響という意味でも、近代スキーの祖、ハンネス・シュナイダーによるオーストリアスキー技術の伝来の一方、山岳スキーの伝来は、このシャモニーなしにはあり得なかったと言えるだろう。

1924年、第1回冬季オリンピックの開催地であり、山岳スキー発祥の地。そして、そうした大自然のすばらしさとともに、ときに自然がもたらす恐ろしさを、現在もスキーヤーやクライマーに伝え続けるフィールド。それがシャモニー・モンブランの真の姿なのかもしれない。

多彩な表情を持つ シャモニー・モンブランの スキーエリア

ゲートウェイのジュネーブ空港(スイス)から約90㌔、所要時間約1時間30分でフランスへと入り、もうひとつの広大なスキーエリア、ヴァノワーズ山塊へと誘うルートと分岐して、シャモニー・モンブランをめざし東へと車を進めていく。ラファイエ、セルヴォーズ、レズーシュの村を過ぎて、シャモニー・モンブランの谷に入ると、すぐに氷河を抱く4、000㍍級の高山と独特な形の針峰群、そして勢いよく迫り出すボソン氷河を目の当たりにすることができるだろう。

シャモニーの街は標高1、035㍍と山岳リゾートとしては比較的低いが、活気ある生活の街としての開放感と、本格的な山岳エリアの登山基地としての喧噪を漂わせている。それは、リゾートとしてのゆったりとした、ぜいたくなものだけではなく、各ジャンルのアスリートたちが醸し出す緊張感すら併せ持つ独特のもの。ヨーロッパアルプスにおいて、スキーヤーやクライマーの道具や装備、ウェアにいたるまで、真のアルピニズムを発信し続けてきたプライドが、そんな空気を生むのかもしれない。

氷河と針峰群から造形されるシャモニー・モンブラン周辺には、フランス、イタリア、スイスをまたぎ8つのスキーエリアが広がっている。アルプスの地形をそのままスキー場として活用しているため、そのいくつかは快適、そして優雅にスキーを楽しむためのフィールドではなく、大自然が造り出した美しくも、ときに過酷な、ダイナミックな地形と風景を全身で感じられるスキーフィールドだ。

その代表的なエリアが、シャモニーの谷を挟んで針峰群とモンブランの大パノラマを正面に見ることができるブレヴァンとフレジェールだ。1日かけてふたつのエリアを移動しながら滑るのが一般的だが、随所に急斜面や未圧雪エリアもあり、本格的なスキーを楽しむことができる。 シャモニー・モンブラン最大級のスキーエリア、ロニオン・グランモンテは、世界中を見渡しても他に類を見ないスキーエリアだ。アルジァンティエールの村からアクセスする標高1、972㍍のロニオンと、さらにその上部、標高3、300㍍のグランモンテのふたつのエリアで構成されている。針峰群のピークとなるドリュとヴェルトが迫ってくる景観はすばらしい。しかし、山頂からアルジァンティエール氷河に簡単に入れてしまい、一度入ってしまうと難斜面やクレバスが点在する標高差約1、000㍍の氷河滑降となってしまう。まさに危険と隣り合わせの自己責任の世界。山そのものを滑走するというアルピニズムの概念を実感できるシーンだ。山岳ガイド同行、アルバ、ハーネス、ヘルメットなど完全装備でなければ挑戦できないフィールドが、ごく自然にあることもシャモニー・モンブランの一面だ。滑走するかどうかは別として、各エリアにある展望台、あるいはゲレンデから眺める風景だけでも、シャモニー・モンブランを訪れる価値は十二分にあるに違いない。

スイス国境に近いヴァロルシンの村からゴンドラとリフトで、あるいはシャモニー側のル・トゥール村からアクセスする広大でゆったりとしたドメイン・ドゥ・バルムと、シャモニーの谷の入り口に近いレズーシュは、トラムウェイの登山電車でベルビューからもアクセスでき、さらに降雪があればサンジョルベ方面へも滑走できるというおもしろいスキーエリア。モンブラントンネルを抜けてクールマイユールへ足を伸ばせば、イタリア側から見る猛々しいモンテ・ビアンコ(モンブランの伊名)の姿も楽しむことができる。イタリア側のエルブロンネル展望台への回転ゴンドラも新設され、ヴァレー・ブランシュ氷河大滑降のイタリアンルートが復活することも楽しみだ。

さらにシャモニーからサンジョルベを越えて、高級リゾートのメジェーブや積雪豊富なコンタミンまで行けば、シャモニー側からとは違ったモンブランの姿を楽しむこともできる。国境を越えてスイス最大規模を誇るスキーエリア、ヴェルビエまで遠征すれば、モンブランとマッターホルンを併せて眺めることもできるので、「ツール・ド・モンブランスキー」として、 登山基地シャモニーに滞在して、フランス、イタリア、スイスの3カ国からモンブラン山群の絶景を楽しむのもよい。

一度は体験する価値のある ヴァレー・ブランシュ氷河滑降

エギュ・ド・ミディ(3、842㍍)の展望台から滑り込む、約22㌔のヴァレー・ブランシュ氷河滑降は人生で一度は体験する価値のあるものだ。シャモニーにスキーに行かれた方なら、すでに体験しているかもしれない。しかし、もしもチャンスがあるのなら、新しくなったフランス側のエギュ・ド・ミディ展望台、そして2015/16シーズンから楽しめるようになったイタリア側のエルブロンネル展望台の両サイドからヴァレー・ブランシュ氷河滑降に挑戦してほしい。それぞれの展望台から眺める景観は、もちろんアルプスが誇る絶景だ。

一般的に知られているヴァレー・ブランシュ氷河滑降のルートは、フランス側から3つ(ノーマルルート、クラシックルート、エキスパートルート)、イタリア側からふたつある。しかし、コースの取り方によっては18ものルートを滑ることができる。挑戦する時期は、降雪が十二分にあり、天候が安定している2月〜4月上旬がお勧めだ。晴天の青空のもとモンブラン山群の全景を見ることができれば、モンブランと周囲の4、000㍍級の高山、そして、いくつもの氷河が織り成す大自然の迫力を全身で体感することができるだろう。ちなみに、一般的にはヴァレー・ブランシュ氷河と呼ばれるが、正確にはジュアン氷河、タクル氷河、メール氷河の上を滑走していくことになる。

滑走中には、クレバスやセラック(氷河が割れてできる塔状の氷塊)が点在し、最高峰のモンブランをはじめ、ダンジュアン(4、013㍍)、グラン・ドリュ(3、754㍍)、ラ・ヴェルト(4、122㍍)と名峰のオンパレード。その大パノラマに心奪われるに違いない。世界にひとつしかない壮大なフィールドなので、単に滑走するだけでは、やはりもったいない。滑走前によく地図をチェックして、周囲の山々の構成、氷河の流れ方、そしてさまざまな滑走ルートを確認したい。約22㌔の滑走ルートのあちこちに散りばめられた絶景が、深く脳裏に刻まれるに違いない。雪は、天候や時間、標高によって次々に変化し、目に映る風景も移り変わっていく。その風景はあまりにもインパクトが大きく、見る者を圧倒するが、何回訪れても、また新しい風景を見つけられる奥の深さを持っている。

天空高く氷河を見下ろすモンブランゴンドラ。夏にはエギュ・ド・ミディ(シャモニー)とエルブロンネル(クールマイユール)をつなぐ絶景の空中散歩を楽しめる

天空高く氷河を見下ろすモンブランゴンドラ。夏にはエギュ・ド・ミディ(シャモニー)とエルブロンネル(クールマイユール)をつなぐ絶景の空中散歩を楽しめる

ヴァレー・ブランシュ滑降の終盤に待つ、メールドグラスから階段を登り、ゴンドラのモンタンベール駅に行く移動は、一般的なスキーヤーにはきついかもしれない。しかし、これだけの大氷河を滑走して、その絶景を楽しんだ代償としてなら受け入れられるものだろう。スキーを装着できるバックパックがあれば、ゆっくり歩いても約30分くらいだ。

メールドグラス(氷河の海)を見下ろすモンタンベール駅からの眺めと、赤い車両のモンタンベール鉄道に乗る体験も、ヴァレー・ブランシュ氷河滑降の楽しみのひとつ。もしも時間があったなら、駅の近くにあるホテル・モンタンベールへ立ち寄り、遅めのランチやティータイムを楽しんでもらいたい。モンブラン登頂の歴史やヴァレー・ブランシュ氷河の各時代の様子が写真や絵画で残されている。それを眺めるひとときは、氷河滑降の余韻に心地よくひたれる時間だ。

昨今、バックカントリースキーがはやっているが、日本や北米のそれとはまったく違った、まさに人生観が大きく変わるヴァレー・ブランシュ氷河滑降を体験してもらいたい。シニアの方たちも、相応の技術と体力があれば楽しめる。スキー人生の大きなイベントとしてヴァレー・ブランシュ氷河滑降を体験し、ここでしか見ることのできない絶景を心に刻んでもらいたい。