zermatt

ツェルマット

名峰マッターホルンに魅せられて〜
美しく雄大なアルプスの山々や氷河を眺めながら贅沢な時間を過ごす。ツェルマット

ZERMATT ツェルマット

リピーターから新規のお客様まで、世界中の人々を魅了するパーフェクトリゾート。マッターホルンを眺めながらスイス側でのクルージング、イタリアへの国境越えとバラエティ豊かなスキーリゾートです。
2018年秋から3Sゴンドラの運行が開始。トロッケナーシュテーク.マッターホルングレーシャーパラダイス間を結ぶヨーロッパで一番高い位置にあるケーブルカーです。25個のキャビンで1時間に2,000人を運び、よりスムーズにイタリア側へアクセスできるようになります。

マッターホルン・スキーサファリ

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スネガ、ゴルナーグラート、マッターホルングレーシャーパラダイス、チェルビニア、ヴァルトルナンシュと特色ある5つのエリア、コース総延長360kmもの滑り応え十分の広大なスキーエリアをご紹介します。世界で一番写真におさめられているマッターホルンを眺めながらのスキー・スノーボードは格別です!フェローではゲレンデでのガイドサービスはもちろんのこと、ランチ特典やイタリアスキー遠足など充実のサービスをご用意しています。

イタリア国境越え遠足

ツェルマットからトロッケナーシュテーク、そしてマッターホルングレーシャーパラダイスへゴンドラを使って移動していきます。富士山よりも高い地点から迫力ある氷河の横を通り、マッターホルンに向かっての直滑降。その後はチェルビニア・ヴァルトルナンシュに向かってロングクルージング!そこには美味しいイタリアンランチと、可愛らしい村がお出迎え。いつも見慣れたマッターホルンを反対側から見るのも楽しみの一つです。

スネガエリア

ツェルマット スネガエリア

ツェルマットエリアの中でも、マッターホルンが最も美しい姿を見ることができるのがスネガエリア。マッターホルンを中心にして左右に連なる雪を頂く名峰の数々は圧巻の一言です。見るものを飽きさせない雪山の絶景はこのエリアならでは。悠々とリラックスして滑る林間コースからハードな一枚バーンのオフピステまで、変化に富んだコースが自慢のスネガエリアはいつも人気です。街からのアクセスの良さもポイント。

クラインマッターホルンエリア

ツェルマット クラインマッターホルンエリア

富士山より高い標高3800mから氷河の上を滑り出します。夏でも滑走可能な氷河によって下からも冷やされているバーンの雪質は抜群です。グルーミングもしっかりと入って快適そのものです。また、標高が高いのでアルプスの山々の景観が楽しめます。間近に迫るマッターホルン東壁を見ながらどこまでも続くスロープをたっぷりと堪能しましょう。展望台からはユングフラウやモンブランなどの名峰をはじめとした360度の大パノラマをご堪能ください。

世界中の人々が訪れる街食事も楽しいツェルマット

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年間を通して多くの人々で賑わう山岳リゾートで、一年を通じて世界から訪れる観光客で賑わいます。標高1620m、環境保全のためガソリン車の乗り入れが禁止され、街の中には馬車と電気自動が走っています。夕食前後のメインストリートは沢山のスキーヤーがウィンドウショッピングで思い思いの一時を過ごします。ロシティなどの郷土料理、日本にはあまわり出回らない貴重なスイスワインもぜひお楽しみください。

グレッヘンスキー遠足

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18-19シーズンから新たにご案内することとなったグレッヘンスキーエリアは、ツェルマットから35分。小規模でファミリーに優しいスキー場のイメージがありますが、リフトを乗り継ぎ奥のコースを滑りはじめるとスキーヤー魂をかき立てる滑り応え満点の中急斜面のミドルコースが何本かあります。また、山頂部からは、ツェルマットからのパノラマとまったく違うヴァイスホルン、ブルネックホルン、ビスホルンの勇姿を望むことができます。

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1年を通してスキー可能なツェルマット。初滑りから春スキーまで世界で最も長いスキーシーズンを誇ります。4月後半からゴールデンウィークの春スキーも雪質は抜群です。

スキー場 DATA

  • スキーパス 6日
    490フラン
  • リフト・ゴンドラ数
    52 基
  • コース総延長距離
    360 km
  • 最大標高差
    2279 m

コースレベル

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

コースレイアウト

アルペンリゾート

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ほぼ全室マッターホルンビュー、旅行者には人気のホテルです。朝窓を開けるとそこには感動の景色が待っています。旅行会社の視点やバス停にも近く便利な立地。広々としたお部屋とプールなどのスパ施設が自慢です。

ホテルホリデー

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フィスパ川沿いに面するバス停から少し坂を上がったところに位置し、静かな立地が自慢。街の中心地からは少し離れますが、スネガケーブルの乗り場が近くにあります。落ち着いた雰囲気が好評のホテルです。

zermatt のおすすめポイント

ヨーロッパスキーの決定版

名峰マッターホルンを仰ぐ、リピーターのお客様から新規のお客様まで、世界中の人々を魅了するパーフェクトリゾート。街は環境保全のためにガソリン車乗り入れが禁止され、馬車や電気自動車が行き交います。スネガ、ゴルナーグラート、マッターホルングレーシャーパラダイス、チェルビニア、ヴァルトルナンシュとバラエティゆたかな、広大なスキーエリアが広がります。日本では体験できないイタリア国境越えスキーも体験できます。

「世界の雪の絶景」 ツェルマット

マッターホルンの全容を望んで滑れる 世界でたったひとつの場所

一度は行ってみたい、また今までに行ったなかで一番よかったという"世界の行ってみたいスキーリゾート”で人気ナンバーワンを誇るツェルマット。スイス・ヴァレー州の最奥に位置するツェルマットは、イタリアとの国境となるマッター谷が終焉する地であり、独立峰としてあまりにも美しいマッターホルン(標高4、478メートル)の麓の村である。スイスアルプスの間を東西に延びる大きなU字谷、ローヌ谷の一画を成し、4、000メートル級のヴァリス(ヴァレー)アルプスの山々、スイスの屋根とも言えるモンテローザ峰(4、634メートル)を望む。

現在、世界中から多くの観光客を集めるツェルマットだが、その歴史の始まりはマッターホルンと切っても切り離せないものだ。

”魔の山”の麓の寒村から 世界的な冬の社交場に

1865年7月14日にエドワード・ウィンパーとタウグヴァルダー父子によって初めて登頂されたマッターホルン。この登頂はウィンパーにとって9回目の挑戦だった

1865年7月14日にエドワード・ウィンパーとタウグヴァルダー父子によって初めて登頂されたマッターホルン。この登頂はウィンパーにとって9回目の挑戦だった

かつて”魔の山”として恐れられ、地元の人々すら寄りつかなかったマッターホルン。イギリス人登山家エドワード・ウィンパー、ツェルマットの山岳ガイド、タウグヴァルダー父子をはじめとする7人のパーティが、マッターホルンの東壁と北壁とを分ける、スイス側のヘルンリ稜ルートで初めて登頂に成功したのが1865年7月14日のことだった。

当時はモンテローザやモンブラン(4、810メートル)といった高山が、次々とイギリス人登山家、探検家たちに攻略されていた時代。イタリア側から何度も登頂が試みられたが、ことごとくそれらをはばんできたマッターホルンは、最後に残された聖域だった。

ウィンパーらのこのマッターホルン初登頂は、〝悲劇の登頂〟でもあった。下山中、パーティ全7名のうち4名が滑落し死亡。そのなかには、イギリス人貴族、フランシス・ダグラスも含まれていた。その死を知ったビクトリア女王が、貴族が登山で命を落とすのを防ぐためにマッターホルン登山を禁止する意向を示したところ、イギリス人登山家たちが大挙してマッターホルンに押しかけ、その麓、ツェルマットで滞在した。それが、谷奥の小さな村の発展のきっかけとなった。

4、000メートル級の山々に囲まれた小さな村で、いかに登山客たちをもてなすか。当時のツェルマットの共同体、ゲマインデが中心となりホテル建設に村民が奉仕、協力。1879年にグランドホテル・ツェルマットホフを開業。ウィンパーがマッターホルン初登頂のときに滞在したホテルとして有名になるホテル・モンテローザをはじめ、ホテル・モンセルバンなどの建設や山岳公共機関の発展に、当時、ホテル王と呼ばれたザイラーファミリーが寄与。現在の国際的なオールシーズンリゾートにいたったと言われている。

2015年には、ウィンパーらによるマッターホルン初登頂から150周年を迎えた。ヘルンリ稜ルートにひっそりとたたずむヘルンリ小屋も、リニューアルされ生まれ変わった。そんなツェルマットは、マッターホルンの全容を眺めることができる唯一のスノーリゾートとして、冬の社交場としての充実ぶりをさらに高めて訪れる者を迎えてくれるだろう。

マッターホルンをめぐり 自然の大きさ、奥深さに触れる

マッターホルンと登山鉄道を背景に滑る。日本ではなかなか体験できない経験を楽しむのも海外スキーの大きな魅力だ

マッターホルンと登山鉄道を背景に滑る。日本ではなかなか体験できない経験を楽しむのも海外スキーの大きな魅力だ

1988年のカルガリー五輪に幕開けした日本の海外スキーブームは、92年〜94年にピークを迎え、年間5、000人以上もの日本人スキーヤーがツェルマットを訪れるようになった。

ツェルマットの最大の魅力は、マッターホルンの偉容を眺めながら滑れることだろう。マッターホルンは、このツェルマットでしか全容を眺めることはできず、だからこそ〝マッターホルン=ツェルマット〟なのである。ツェルマットの玄関口であり、一般の車でアクセスできるティーシュですら、クラインマッターホルン、つまりブライトホルン(4、164メートル)の一部しか見ることはできない。

そのマッターホルンをシンボルに、モンテローザ、リスカム(4、527メートル)、カストール(4、228メートル)、ブライトホルンなど、イタリアと稜線を分かち合う4、000㍍級の山々を、ゴルナー氷河やシュワルツ氷河を隔てて眺めることができる。西側にはツムット氷河とチナール氷河ごしに、ヴァリス州の秘境と言われるアニヴィエの谷方面を。東側にはサースフェー側のミシャベル山群、ドームターシュホルン(4、545メートル)、アラリンホルン(4、027メートル)などなど。ツェルマットの各スキーエリアから視界に入ってくる4、000メートル級の数ある名峰とダイナミックに流れる氷河が織りなす絶景は、思わず滑るのをやめて見入ってしまうほどのもの。雪を抱いたマッターホルン独特の姿を、周囲の景観が引き立てる風景は、ウィンターシーズンにしか楽しめず、スキーヤーでなければ見ることのできないものだ。

ツェルマット エリア MAP

ツェルマット エリア MAP

スネガエリア静かな美しい マッターホルンを遠望する

ツェルマットのスキーエリアは、国境を越えて滑り込むことができるイタリア側も含めると、大きく5つ──スネガ、ゴルナグラット、クラインマッターホルン、チェルビニア(伊)、バルトナンシュ(伊)──で構成されている。

もっとも静かなマッターホルンは、スネガエリアから遠望するマッターホルンだと言われている。また、調和のとれた全容なら、スネガからさらにロープウェイで上がり、標高3、103メートルのウィンターロートホルン山頂付近から眺めるものがよいだろう。フィンデルンの村を眼下に、円錐形に浮かび上がるようなマッターホルンを望むことができる。

寒い日にはロートホルンヒュッテでティタイムを過ごし、身体を温めてからスネガまで一気に降りれば、マッターホルンをつねに眺めながら滑ることができる。もしも天候がよければ、途中に迫り出すフィンデルン氷河を左に見上げながら、分岐を左側へ滑り込んでフルアルプ小屋方面へ滑り、ガントのゴンドラにアクセスしてみよう。また違った角度からマッターホルンを見ることができる。

ゴルナグラットエリアヴァリスアルプスの 大景観に圧倒される

登山列車のゴルナグラット駅(標高3、089メートル)に移動すれば、スネガエリアから眺めていたゴルナー氷河とモンテローザをはじめとするヴァリスアルプスの迫力に圧倒される景色が待っている。モンテローザの反対側(南側)には、イタリアのアオスタ中央渓谷が広がる。今、見えているスイス側とは大きく異なるその景観も、いずれ見てもらいたいもののひとつだ。

ゴルナグラット駅と言えば、夏の朝、日本人観光客が大勢集まってくるクルムホテルをバックにした絵はがきの光景があまりにも有名である。だが、冬になると夏とはまったく違う風景を楽しませてくれる。登山電車とマッターホルンをバックに大勢のスキーヤーがいる風景は、なんといってもツェルマットらしい絵になるもの。訪れることがあったら、そんな景色を写真に収めてもらいたい。ゴルナグラットからシュトックホルンに滑り込めば、手つかずのロングランを楽しむこともできる。

クラインマッターホルンエリアマッターホルンが持つ パワーを五感で感じる

標高4、478メートルのマッターホルンの迫力ある雄姿を、そして、マッターホルン初登頂の軌跡をもっとも近くで感じたいのなら、クラインマッターホルンエリア(マッターホルン・グレッシャー・パラダイスエリア)へ。このエリアでもっとも標高の高いクラインマッターホルン駅(標高3、883メートル)からテオドール氷河スキーエリアのマッターホルン東壁に近いコースに滑り込む。さらに東壁の迫力と美しさに圧倒されながらフルグまで滑れば、自然の大きさを直接肌で感じることができるはずだ。

1億年前、巨大な地殻変動によってアフリカ大陸がヨーロッパに向かって押し出され、その5、000万年後に巨大な地盤が湾曲し始めたという。その湾曲によって隆起した岩からできたというマッターホルンの一部には、北アフリカのそれと同質の岩が含まれていると学術的に証明されているのも興味深い。冬でも雪がつかない急峻な岩壁。その岩壁に、雄大なマッターホルンの起源に思いを馳せてみるのも一興だろう。もしも降雪があった日なら、このエリアはパウダー天国。白と黒のコントラストのなか、極上な雪を楽しむことができる。

フルグから下りのゴンドラに乗りシュワルツゼー(黒い湖の意)中間駅で下車。そこにはマッターホルンの東壁と北壁を分けるヘルンリ稜が延びている。その取りつき部にあるヘルンリ小屋と一緒に写真に収めれば、マッターホルンの間近を滑ったなによりの記念になるはずだ。もしもランチタイムにシュワルツゼー付近にいられたら、シュワルツゼー小屋のテラスでヘルンリ稜ルートを目前に見上げながらランチを。絶景を望みながらのランチが、ツェルマットスキーの醍醐味をさらに深く、彩りの豊かなものにしてくれるだろう。

シュワルツゼーからマッターホルン北壁を眺めながら周回していくスタッフェルコースは、この山が持つパワーを最大に感じられるスキートレイルと言っても過言ではないもの。氷河を抱く山頂付近の景観と、北壁の間近にクレバスが口を開ける光景。人間をいっさい寄せつけない大自然の聖域を垣間見る瞬間である。迫力ある冬のマッターホルンを五感で存分に感じてみることをおすすめしたい。

その迫力をたっぷりと堪能したあとは、チナール氷河を眺めながらツムット村を通ってフーリーへと滑り込む。マッターホルンの北壁近くにまで迫るコースを滑ってきた達成感と安堵感にかならずや感激するに違いない。

これらすべてがマッターホルンの全容を望める唯一のスキーリゾート、ツェルマットが持つ魅力だ。山岳交通手段のめざましい発達により、数年前から、これら3つのエリア——スネガ、ゴルナグラット、クラインマッターホルン——を自由自在に行き来できる環境になったのもうれしいところだ。

クラインマッターホルンからは、古代、中世とアルプス越えの要所となった峠を越えてイタリア側へ滑り込むことができる。そこには滑走距離約14㌔、標高差1、800メートルというチェルビニアと、穴場のバルトナンシュが広がっている。スイス側とはまったく異なるチェルビーノ(マッターホルンの伊名)を望みながら、壮大なスキーを楽しめるのだが、今回はここで筆を置きたいと思う。

マッターホルンとともに栄え、発展してきたツェルマットは、マッターホルンをめぐる壮大なスキートレイルが広がる地。そこにはスキーヤーだからこそ見ることができる絶景が待っている。時を越えてなお変わらない風景も、時とともに姿を変えていく風景もある。初登頂から150年以上の時間を重ねたマッターホルン。自分だけの絶景を探すためにツェルマットへ向かってみるのもよいのではないだろうか。

スイスエリアのほかのスキー場